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ければならない。
3.3.2 もし自動捕捉機能を有する場合には、追尾をすべき物標の選択基準を使用者に対して示さなければならない。もしARPAが表示面上に見えるすべての物標を追尾しないならば、追尾されている物標は表示面上に明らかに表示されねばならない。追尾の信頼性は、レーダー表示面から得られる連続的な物標位置を手動で記録することにより達成することのできる信頼性より劣ったものであってはならない。
3.3.3 物標の乗りうつりを発生しないという条件で、ARPAは、連続する10走査のうち、5走査について表示面上において明らかに識別可能な捕捉物標を追尾し続けなければならない。
3.3.4 物標の乗りうつりを含み、追尾の誤差についての可能性はARPAの設計によって最小にしなければならない。自動追尾の際の誤差源の影響及び誤差源に基づいて生ずる誤差を定性的表現で使用者に提供しなければならない。これには、海面反射、雨、雪、低高度の雲及び非同期輻射が原因となって生じる信号対雑音比の低下及び信号対クラッタ比の低下による影響を含むものとする。
3.3.5 ARPAは要求に基づいて、少なくとも8分間以上追尾しているいかなる物標についても、少なくとも4つの等時間間隔の過去の位置を表示できなければならない。
3.4 表示面
3.41 表示面はその船舶のレーダーと独立したものであっても、又は兼用のものであっても良い。しかしながら、ARPA表示面は、レーダーの動作基準についてのIMCOにより採択された性能基準に従ったレーダー表示面により与えられるべく要求されたすべてのデータを含んでいなければならない。
3.4.2 IMCOにより採択された性能基準により要求される情報に加えて、データを作るARPAの部品のいかなる誤動作も、基本レーダーの表示に影響を及ぼさないように設計しなければならない。
3.4.3 ARPA情報が表示される表示面の寸法は、少なくとも340ミリメートルの有効直径を持たなければならない。
3.4.4 ARPAの機能は、少なくとも下記の距離レンジにおいて有効でなければならない。
.1 12又は16海里

 

 

 

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